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車を査定してもらう前に洗車は有効か否かをプロが解説

投稿日:2017年11月23日 更新日:

  • 査定前の洗車はするべきなのか?
  • なぜ洗車を勧めている記事と否定する記事があるのか?
  • とにかくお得に売却する方法を知りたい
  • 査定時に気を付けるポイントを知りたい

愛車を高く売りたいという思いで、インターネットの情報を調べていると、「査定前に洗車をすると○万円アップ?」といった洗車をオススメしている記事があります。

そうかと思えば、「売却前の洗車は意味が無い!」という記事もあり、いったい何が本当か分からないという方も多いと思います。今回の記事では、長いあいだ議論されている、査定前に行う洗車について詳しく解説していきたいと思います。

この記事を読めば、なぜ洗車を勧めている記事と、不要だと断言している記事があるのかが理解でき、納得して車を売却することができるようになるでしょう。

車査定前に洗車するのは本当に有効?

汚い車よりも、綺麗な車の方が高く売れるというのは、どなたでもなんとなく想像できると思います。

確かに、中古車を買取る以上、綺麗な車であるに越したことはありませんが、洗車をしたからと言って、査定額が大幅にアップするのかと聞かれれば、その答えは「NO」です。

そもそも、「見た目の綺麗さ」という観点は、非常にあいまいな基準であると言わざるを得ません。

見る人の主観であることはもちろんのこと、その日の天候や明るさなどにより見た目の印象は変わってしまい、お金が絡む買取査定において、基準がハッキリしない評価はしてはならないのです。

車を少しでも高く売りたいと思うのであれば、中古車の査定が何を基準に行われているかを理解することが必要になります。

もちろん、査定前の洗車がまったく無意味ということではなく、車査定において洗車がどういった効果をもたらすのかについても知っておいて損はありません。

車の査定額に大きく影響するポイントを知る

ここからは、まず、車を高く売るために知っておくべきポイントについてお話していきましょう。

プロの査定員が中古車を査定する際にチェックする内容は、下記の3項目に分けて考えることができます。

  1. 車種、年式、走行距離などの基本情報
  2. 外装や内装、エンジンなど機関系の状態
  3. 事故や修復歴

それでは、下記より、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

1.車種、年式、走行距離などの基本情報

中古車の買い取査定額を決める上で、もっとも重要で、査定額を大きく左右するのが、車種、年式、走行距離などの基本情報です。

あくまで感覚値になってしまいますが、およそ8割がた、この基本情報によって査定額が決まってしまうと言っても過言ではありません。

そもそも、中古車の査定額は、買取ったあといくらで転売できるのかということが大きく影響しています。

そのため、年式が新しく、走行距離が少ないほど買取額が高くなるのはもちろん、世間で人気のある車種も高値で買取ってもらいやすい傾向があるのです。

そして、この基本情報は、査定前にどうにかしようと思ってもどうにもならない内容でもあります。

私たちユーザーができることは、少しでも高く買ってくれる買取店を見つけることしかないのです。

2.外装や内装、エンジンなど機関系の状態

上記の基本情報に比べ、車によって状況が大きく違うのが、内外装やエンジンなどの機関系の状態です。

車は機械である以上、使い方や環境によって劣化具合や調子が異なり、買取店の査定員は、個車ごとに異なる状態を的確に見極め、正しい査定額を出さなければなりません。

ボディにキズが無く、内装も汚れていない状態であれば、当然査定額は高くなりやすく、得万が一エンジンが明らかに不調の場合は、査定額が大きく下がってしまうでしょう。

ここで、今回の記事のメインテーマである「洗車は有効なのか」ということに関係してくるわけですが、査定を行う際、「内外装の汚れ」はほとんど関係ありません。

内装で言えば、ジュースやお菓子でできたシミや、タバコでできた焦げ跡は、当然マイナス項目になってしまいます。

しかし、内外装に通常の使用でついてしまう程度の汚れであれば、買取店や中古車販売店で必ず清掃作業を行っているため、全く問題にならないのです。

3.事故や修復歴

上記でお話した2つの項目は、それぞれの車の状態により、査定額に影響する程度が違うため、査定を行う査定員の見立てにより、差ができてしまう内容です。

それに対して、事故車や修復歴の有無というのは、白と黒がはっきりした項目であり、万が一「修復歴アリ」となってしまうと大幅に査定額が低くなってしまいます。

ただし、注意していただきたいのは、ドアが凹んでいる、バンパーに大きな傷がある程度では「修復歴アリ」にならないということです。

中古車の査定において、修復歴の有無には明確な基準が設けられており、仮にバンパーを交換したことがある車でも、交換した箇所がバンパーだけであれば修復歴車にはなりません。

修復歴の有無を判断する基準についてお話すると、かなり長くなってしまいますので、詳細は割愛しますが、簡単に申し上げれば、「車の骨格」に関わる部分の交換や修復を行わない限り、「修復歴アリ」にはならないのです。

また、査定額の低下を避けるため、修復歴や事故歴を黙っていたとしても、プロの査定員の目を誤魔化すことはできませんし、万が一査定でバレなかったとしても、いずれ分ってしまいます。

これらは、中古車を購入する時のチェック項目を見ればさらに詳しく分かります。

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故意に事故歴などを隠ぺいしようとした場合には、最悪の場合、売却後のトラブルに繋がる可能性も否定できません。

無用なトラブルを避けるためにも、ぶつけて修理をした、過去に事故を起こしたなどのことは、査定時にすべて伝えておきましょう。

洗車をすることも間接的に有効

ここまでお話してきたように、中古車の査定額は、明確な基準によって決められています。

すると、「査定前の洗車はまったく意味が無いのか?」ということになってしまいますが、まったく意味が無いということはありません。

具体的な効果としては、査定員に安心感を与えることで、無用なマイナス査定を避けることが期待できます。

いくらプロの査定員であっても、1回の査定ですべてを見抜けるわけではないのです。

例えば、その場でエンジンの掛かり具合は判断できても、エンジンの内部まですべて確認することはできません。

また、長い距離走らなければわからない不具合も、その場で見抜くことは不可能でしょう。

つまり、「この車は買取っても安心だ」と査定員に思わせることができれば、無用なマイナス査定を避けることができるということです。

  • 外装は泥だらけで、車内には食べこぼしやゴミが散乱

そんな状態の車を見せられれば、「この車は最低限のメンテナンスすらしてもらってないんじゃないか?」と、誰でも思ってしまいます。

余計な不安をあおり、査定額が安くなってしまうことを避けるためには、ある程度の清潔感が重要なポイントなのです。

車査定前に!オススメの洗車方法

上記でお話した通り、査定前の洗車は、査定員に安心感を与え、無用なマイナス査定を避けることが目的です。

しかし、いくら査定員に安心感を与えるためとは言え、大金をかけて洗車や車内清掃を行うようでは、かえってマイナスになってしまします。

そこでここからは、あまりお金をかけず、査定員に好印象を持ってもらえるポイントや、洗車方法についてご紹介していきましょう。

手間や費用をかける洗車は必要ない

泥だらけのボディよりも、艶やかに輝いているボディの方が、車はより良く見えます。

しかし、査定前だからと念入りなワックスがけや高価なボディコーティングをする必要はありません。

普段まったくワックスがけを行ってこなかったような場合、査定前にワックスを掛けたとしても、好印象につながるような輝きが戻ることはないでしょう。

また、中途半端なワックスやコーティングは、細かな傷を目立たせてしまうため、かえって逆効果になる恐れもあります。

さらに、薄い傷程度であれば綺麗に消すことができる高額なコーティングも存在しますが、高額なコーティングを行っても、その金額を回収できるほどのプラス査定を貰うことは期待できません。

査定前に行う洗車は、機械洗車や水洗いなど、できるだけ手間と費用が掛からない洗車を行いましょう。

ちなみに筆者は洗車が得意な人間で、下記記事に詳しい洗車方法を紹介しています。

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手間を掛けた方が良いのは車内清掃

外装は、車が外を走っている以上、何もしなくても雨や風で汚れてしまいますが、内装はその人の使い方によって汚れ具合が違ってくるものです。

車内のゴミや汚れが少なければ少ないほど、より丁寧に使用されていたという印象を与えることができ、査定員の印象も良くなります。

しかし、車に乗るのはあなた一人とは限らず、お子さんがお菓子をこぼしてしまう、または、駅に迎えに行けば、泥だらけの靴で乗り込むこともあるでしょう。

家族や友人を乗せることがあるのであれば、やはり車内の汚れを完全に防ぐことは不可能。

特にシートの下や背もたれの隙間、フロアマットの下などには細かなゴミが溜まりやすいものです。

掃除をする際には、マットを車外に出し、シートを前後に動かしながら掃除機を使ってゴミを吸い込みましょう。

また、内窓やダッシュボードの汚れやほこりも目立ちやすいため、きちんと拭き掃除を行っておくことも忘れてはいけません。

その際、車内清掃専用の洗剤を使うのではなく、水拭きでも十分きれいにすることが可能です。

そして、高価な車内クリーニングをしたとしても、査定額のアップに繋がることはないため、業者にお願いするような高価な車内清掃や、車内クリーニングは必要ありません。

査定前に車内を掃除するのであれば、今までの感謝の気持ちを込めて、いつもより少し丁寧に掃除すれば良い

余裕があれば消臭も行う

ボディや車内の汚れは気が付いても、意外と見落としがちなのが、車内の臭いです。

特にタバコを吸う方や、車にペットを乗せる機会のある方は注意が必要で、タバコ臭とペット臭については、嫌う方が多く、マイナス査定の要因になってしまう恐れがあります。

いつも乗っている車のため、自分ではまったく気にならない臭いでも、他人からしてみれば悪臭に感じてしまうかもしれません。

そのため、時間的に余裕があるならば車内の脱臭を行っておきましょう。

脱臭と言っても特別な道具や溶剤は必要なく、ご家庭にあるものでも十分な効果が得られ、具体的なやり方には重曹や中性洗剤を使った方法があります。

重曹を使った消臭方法

人体に害もなく安全で効果的な方法が、重曹を使った方法です。

重曹をそのままシートやフロアに撒き、一晩放置してから掃除機で吸い取るだけでも招集効果は期待できます。

しかし、この方法の難点は、撒いた重曹の回収に手間がかかるということです。

そこで、おすすめなのが重曹水を使った方法。

車の清掃に限らず、あらゆる用途に使えるため、ライフハック系のサイトでも数多く紹介されています。

重曹水の作り方は、水100mlに対し、小さじ1杯の重曹を溶かし、100円ショップなどで売っているスプレーボトルに入れるだけといたって簡単。

使い方は、シートやフロアマットにスプレーし、固く絞った雑巾で水拭きをするだけです。

ただし、重曹水は弱アルカリ性で、革製品を痛めてしまうため、革製のシートや内装には使用できません。

中性洗剤を使った拭き掃除も効果あり

重曹が家に無い、買いに行くのも面倒くさいという方は、台所にある食器用の中性洗剤でもある程度代用することが可能です。

中性洗剤をバケツの水に入れ、その水を含ませた雑巾で拭き掃除をします。

重曹ほどの効果は期待できませんが、臭いと共にタバコのヤニを落とすことができ、食べこぼし汚れなどもきれいにすることが可能です。

中性洗剤を使用した際の注意点としては、やはり洗剤が残ってしまうと変色などの原因となるため、最後はきれいな水で絞った雑巾で2度拭きを行うようにしましょう。

もっと手間をかけたくない場合は日干し

タバコも吸わず、ペットを乗せることもないという方や、できるだけ手間をかけたくないという方は、天気の良い日に窓やドアを全開にして半日以上放置する「日干し」がオススメです。

臭いの原因物質の中には、日光によって消滅するものもあるため、一定の効果が期待できます。

ただし、風の強い日や、花粉、黄砂が多い日などは逆効果になってしまうことがあるため、日干しを行う日を見極めることが必要です。

傷が見つかったら修復した方がいいのか

先述したように、車の査定では、ボディの傷は必ずチェックされ、大きく目立つ傷はマイナス査定のポイントになってしまいます。

そのため、洗車をしていたら目立つ傷を見つけてしまった場合、直してから査定に出した方が良いのかと不安に思われるかもしれません。

しかし、ボディの傷や凹みは修理をせずそのまま売却した方がお得な場合がほとんどなのです。

傷の修理は行わない方がお得

ボディの傷や凹みは修理をしない方が良い理由は、マイナス査定をされてしまう金額よりも、修理費の方が高くついてしまう可能性があるからです。

簡単な例を挙げてご説明すると、ドアに直径5cm程度のすり傷が付いてしまったとしましょう。

その際査定でマイナスされるのは20点か~30点となり、金額にすると2万円~3万円マイナスされることになります。

傷の状態にもよりますが、ガソリンスタンドやカー用品店で行われている簡易板金で修理可能な傷程度であれば、修理費とマイナスされる金額はほぼ同額。

本格的な板金修理やドアの交換ともなれば、数万円~10万円以上の修理費が掛かるため、修理した方がかえって損をしてしまうのです。

さらに、いくらプロに修理してもらったとしても、査定員は修理跡を簡単に見抜くことができます。

したがって、修理をしてマイナス評価は免れたとしても、プラス評価をされることは間違いなくありません。

修理費分マイナスされることはないの?

上記ではドアについてしまったすり傷を直すと仮定してお話しましたが、一般的に交換を行わず、凹みを伴わない傷の修理の場合、最低でも1~2万円の修理費が掛かります。

傷だけではなく凹みを伴う場合や、修理ではなくパーツを交換するとなると、数万円から10万円以上の修理費が掛かることも珍しくありません。

もし、多額の修理費がかかりそうな傷があった場合、査定時にはその修理費分マイナスされてしまうのでは?と不安に思うかもしれませんが、実際にマイナスされるのはあくまで決められた点数分のみなのです。

そのままでは買取店が丸々損をしてしまいそうですが、そんなことはありません。

通常、買取店やディーラーで傷の修理を行う場合には、自社工場や提携工場に修理を依頼するため、一般ユーザーが支払う価格よりも安い金額で修理を行うことが可能なのです。

まとめ

今回の記事では、中古車の査定を受ける前に、洗車や車内清掃をするべきかどうか、ということに焦点を当ててお話してきました。

車の買取査定額は、距離や年式、車種などの基本情報で、ほぼ金額が決まってしまうため、洗車をしたからといって査定額が大幅に増えることはありません。

せっかく洗車したのだから、買取金額を増やしてほしいと思うかもしれませんが、査定する人によるバラつきを少なくし、不公平感を抑えるためには、明確な基準で査定を行う必要があるのです。

そのため、いくら気持ちを込めて洗車を行っても、査定額にその気持ちが反映されることはありません。

しかし、あなたが愛車をどれだけ大事にしてきたかということが査定員に伝わることで、あなたの愛車は買取っても安心という信頼を得ることができます。

その結果、無用なマイナス査定を防ぐことができ、価格交渉もしやすくなるのです。

また、直接買取価格や現金には結びつきませんが、大切な愛車だからこそ、感謝の気持ちを込めて洗車や車内清掃を行い、きちんとしたお別れをすることを忘れてはいけません。

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