こんな悩みをスッキリ解消
- 中古車の売買契約まではしたが、今の内にキャンセルができるかどうか知りたい人
- 中古車購入後にもっと気になる車両が出てきたという人
- 大きなお金を動かすので、購入後に何かあったら…と不安な気持ちになっている人
中古車の購入をするためには、多額の資金が必要になります。
ローンを組むのか、家計から一括して支払うのか、支払い方法こそ多種多様ではあるものの、数十~数百万円もの大金を一気につぎ込むのは不安になってしまいますよね。
特に購入後の対応に不安があったり、他に良い中古車が見つかってしまった場合、なんとかしてキャンセルしたい気持ちになることは多いです。
そのためあなた自身も、今下記のように思っているでしょう。
- 中古車の購入はキャンセルできるのか知りたい
- 中古車のキャンセルができる条件を知りたい
- 中古車でキャンセル料・違約金はかかるのか知りたい
- キャンセルした場合、手付金などのお金は返ってくるのか知りたい
- 中古車のキャンセルはいつまでならできるのか知りたい
そこで早速、結論を述べておきましょう。
中古車を購入した場合、売買契約から1~2時間以内であればキャンセルすることは可能であるケースが極めて多いです。
ただし時間が過ぎてしまうと、徐々にキャンセルできる可能性は低くなっていくことに…。
そのため今回、元ディーラーの中古車担当だった筆者が解説する内容をしっかり頭に入れておき、中古車のキャンセルについて覚えておいてくださいね。
また時間が過ぎたとしても、多少の損をするだけでキャンセル可能な場合もあります。
ですからしっかりご覧になっておけば、不安を軽減することは十分に可能ですよ!
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【執筆・監修】リユース営業士
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古物商を取得し、自ら中古車売買を経験。リユース系メディアの編集長時代には、買取業者への取材を積極的に行う。独立後は自身の経験と知識を活かし、価値のあるコンテンツ制作に注力している。また、前職時にカービューやユーカーパックの取材経験がある。
資格古物商、リユース営業士
中古車のキャンセルは基本的には「できない」
今、冒頭で筆者はキャンセルも可能だと述べていますが、冒頭のように条件次第で可能ではあるものの、基本的には「キャンセルできない」というのが実情です。
というのも中古車の購入自体は「売買契約」をベースに実施され、契約後は販売店も
- 整備や点検
- 車両磨き
- 他のお客様にチェックされないための手続き
- 名義変更の手続き
- 陸送手続き
などの手間暇を存分にかけているからです。
つまり売買契約自体は「すでに契約内容については十分に了承しているため、購入を実施します」と約束しており、その約束に基づいて販売店は動いているといえます。
そのため売買契約をしてから勝手にキャンセルすることは基本的にはできず、あくまで販売店の「ご厚意」によって受け付けてもらえる可能性があるということになります。
ただ、一般的な法律やルールに沿って考えると、下記のような点が気になりませんか?
- 購入後、短期間以内であれば「クーリングオフ」が適用されるのでは…?
- 販売店が加盟している団体のルールで、キャンセルできるようになっているのでは…?
- 親切な販売店なら、独自に設定しているキャンセルのルールがあるのでは…?
そこで以下に、それぞれを分けて紹介していきましょう。
中古車は「クーリングオフ」の対象外
まずクーリングオフについてですが、中古車はクーリングオフ制度の対象にはなっていません。
というのもクーリングオフは、下記のような時しか適応されません。
- 形のない、金額的に相場も定まっていないようなサービス
- 電話勧誘や訪問販売によって、いわば「押し売り」状態で購入してしまった
一方、中古車購入の場合には店舗にて説明を受け、一定の相場もあり、さらにきちんと売買契約を結びますから結果的にクーリングオフの対象とはならないのです。
そのため中古車のキャンセルでクーリングオフは適用されないと覚えておきましょう。
JU中販連の契約書雛型における規定
JU中販連という団体をご存知でしょうか。
正式名称を一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会といい、簡単に言うと中古車販売の業者オークションを運営する傍ら、中古車販売についての安心できる取引などについて、活動をしている団体になります。
そんなJU中販連では、契約書に関する「ひな形=見本」のようなものを用意しており、その中で下記のように述べられています。
これは注文書裏面に書かれる「特約、免責事項」といった内容の文面見本なのですが、顧客側であるあなたがキャンセルできる場合については「説明などと相違していた場合に限って契約解除ができる」と要約できます。
つまり勝手にキャンセルすることは契約上できないのです。
ちなみにJU中販連のこのひな形を参考にしている企業は少なくありません。
おおむねどの中古車販売店でも同様の文面で書かれるケースが多いです。
そのためルール上は「キャンセル不可」という事実には変わりないということができます。
ちなみに今回筆者が調査したひな形にはキャンセル料などの記載はありませんでしたが、仮にキャンセルする場合にはケースバイケースでキャンセル料や手数料、手付金の無返還などの対応が取られます。
つまりキャンセルできたとしても余分にお金が発生することがあることは覚えておいてください。
加盟店でない場合は独自の契約雛型がある場合も
またJU中販連に加盟していない中古車販売店では、独自に特約などが設定されているケースがあります。
代表的な例としては下記のような独自にルール設定がされています。
- キャンセルできるが、違約金として契約金額の10~20%の支払いが必要
- キャンセルする場合、これまでにかかった必要経費をすべて支払う必要がある
- キャンセル不可で、購入した車を再度買い取るのであればOK
そのため加盟店ではないケースについては、正直なところ「契約書を確認しなければ分からない」というのが現状です。
ちなみに契約書にキャンセルについて何も明記されていない場合には、最初にも述べている通り「原則キャンセル不可」ということができます。
ですからどうしてもキャンセルしてもらう場合には、販売店との話し合いが必要になると思ってください。
以上の説明から、どんなケースであれ「基本的にキャンセルはできない」という事実に、少しがっかりしてしまったでしょう。
しかしそれはあなたの求めている回答ではありませんよね。
そこで次章では、例外的にキャンセルができるケースについて紹介していきましょう。
中古車のキャンセルができる例外的ケース
キャンセルができる例外的なケースについて、先に筆者が知る限りの事実を箇条書きしておきましたのでご覧ください。
- 特に何の手続きも進んでいない場合
- 販売店に手続きにかかった費用を補償することができた場合
- 契約後1~2時間後のキャンセルの場合
それぞれのケースを以下に分けて紹介していきましょう。
特に何の手続きも進んでいない場合
売買契約は結んだとしても、例えば下記のような手続きが何も進んでいなければ、何の問題もなくキャンセルすることが可能な場合があります。
- 陸送の発注(他店舗にある車両の場合)
- 磨き、コーティング、電気、その他カスタムなど外注業者への発注
- 納車前の点検・整備
- 納車前の車内クリーニング
- 各種書類の手配
これらはすべて中古車販売店が、売買契約後に費用をかけて実施する作業です。
そのため中古車販売店としては、何も費用が発生していない状態であれば、売買契約をしていてもキャンセルを受け付けてくれることが多いです。
販売店に手続きにかかった費用を補償することができた場合
販売店によって異なりますが、今紹介した費用が発生していたとしても、そのすべてを実費で補償すればキャンセルOKというケースがあります。
先ほどの物が単純に「経費が何も発生していない=販売店も何も損していない」というのと同じで、この場合も販売店が補償さえしてもらえれば「損はしないから」という考えになるからです。
ただし各種手続きにかかった時間コストなどを換算して、高額な補償金を請求される可能性はあります。
契約後1~2時間後のキャンセルの場合
売買契約を結んだ後でも、1~2時間程度が経過しただけであればキャンセル料などを取られずにキャンセルすることが可能な場合が多いです。
というのも通常、中古車販売をする場合に業者は下記のような流れで進めていくのですが、
- 売買契約
- 必要書類や外注業者の手配
- 整備や点検の準備
「月末でノルマの締め切りに間に合わない!」といったように、よほど急いでいない限りは各種手配をその場ですることはないのです。
もっと言うと、翌日以降に「納期に間に合えば大丈夫」と考えて、ゆっくり他の仕事と並行しながら準備していくことが多いです。
そのため契約後1~2時間程度が経過しただけの場合には、そもそも何の手続きも進んでいないため、費用は掛からずにキャンセル可能であるケースが多いと思っても大丈夫です。
以上が例外的にキャンセル可能なケースについての説明でしたが、優先される順位としては下記の通りになると覚えておいてください。
- 契約書や注文書にキャンセル(解約)についての記載があるかどうか
- 記載がない場合、手続きの準備が進んでいるかどうか
- 進んでいる場合、どの程度の費用がかかっていて、どの程度の補償をしなければならないのか
この順に考えていき、キャンセルの可否について考えていく必要があります。
ただしあくまで注文書などに規定が書かれている場合には、売買契約を結んでしまっている以上「従うしかない」というのが本音です。
ですから仮に購入後であったとしても契約書はもう一度見ておき、内容をチェックした上でキャンセルの可否を販売店に相談するのが重要となります。
ちなみに販売店と相談するという点についてですが、実は相談することでキャンセル料が変動する場合があります。
そこで次章では、中古車のキャンセル料について説明していきましょう。
中古車のキャンセル料がかからないケース
中古車のキャンセル料がかからないケースについては、大まかに挙げると「販売店が決めているルールによる」としか言いようがありません。
しかし契約書や注文書にキャンセル規定が書かれておらず、また購入前にキャンセル料についての説明を受けていない場合には話が変わります。
というのもキャンセルについて特に説明もないにもかかわらず、特別に暴利を取ることはできないからです。
そのためキャンセル料に関する規定が書かれていない場合に限定はされますが、その場合には「キャンセル料について書かれていないので支払う意思はない」と明確に述べても大丈夫でしょう。
ただし手続きが進んでしまっている場合には、かかった費用の明細を出してもらい、その分については補償しなければ「別の損害賠償となる可能性もある」と考えてください。
また先ほど「相談」と筆者は言いましたが、これは非常に有効な方法です。
というのも販売店としては最悪「損していなければ大丈夫」と思っていますから、
- キャンセル料を支払うほどのお金がないので、実費だけで勘弁してほしい
- そもそも聞いていなかったから、お互いの妥協点で解決にしたい
などの相談を持ち掛けると、販売店の損しない範囲で、しかもあなたも大きな損をすることのない妥協点で、上手く手を打ってくれるケースが非常に多くなります。
販売店としても信用商売となるため、下手に悪評を立てられるぐらいであれば「損しない程度で済ました方が賢い」と考えているのです。
そのためキャンセルをする場合には、嫌かもしれませんが絶対に販売店へ相談をしてください。
それが解決への近道ですし、むやみな行動をとると「もっと大きな損をする」ということになりかねません。
ちなみに筆者自身もキャンセルを持ち掛けられたケースがありますが、特に手続きもしていない関係で快く承ったことがあります。
またその際はキャンセル料の規定もあったのですが、「車は確実に御社で購入する」という確約をいただいたため、無料対応をしました。
筆者が勤務していたディーラーのようなケースは決して珍しいわけではありませんから、勇気を出して一度相談してくださいね。
以上がキャンセル料についての説明でしたが、次章からは「キャンセルしなくても安心・安全な中古車を購入する方法」について説明していきます。
ですから、キャンセルができた方、もしくはこれから購入するけど絶対にキャンセルすることにはなりたくない人は、引き続きご覧になってくださいね。
キャンセルしなくて済む「安心・安全な」中古車購入の方法
そもそも論を述べておきますが、キャンセルしなくても良い中古車というと、何をイメージしますか?
そう、品質の良い中古車さえ選ぶことができれば、購入後にキャンセルする羽目にはなりませんよね。
そこで筆者がオススメするのが、ガリバーの非公開車両を購入することです。
というのもガリバーは中古車販売の最大手として有名ですが、中古車の品質管理や長期保証など、他社にはない安心なサービスを提供しているからです。
また万が一の際には実費負担の元キャンセルも可能です。
そのためガリバーの中古車を購入すれば品質も安心でき、さらに万が一キャンセルしたくなったとしても大丈夫なのです。
そしてガリバーの非公開中古車を探せるのが「
ズバット車販売
」というサービスです。
ズバット車販売とは
ズバット車販売は株式会社ウェブクルーが運営する中古車提案サービス。
欲しい車のメーカーや大体の年式などを入力するだけで、大手買取店のガリバーが理想の1台を探してくれます。
コツは下記のような感じで伝えることです。
- 新車とほぼ同等の軽自動車がほしい、プリウスがほしい
- ディーラー試乗車落ちで5,000km以内の中古車がほしい
- タントで100万以内、新車同等品を提案してほしい
- 通勤にオススメの車を教えてほしい
その後は最寄りのガリバー店舗で車種の提案を受けるという流れ。
それだけで自分の理想に近い中古車に出会えます。
重要なポイントまとめ
どうでしたか?ぜひ、あなたの中古車購入に役立ててください! 最後にポイントと共に、おすすめの中古車購入方法を振り返っておきますね。
なかなか市場に出回らない質がいい中古車をお手軽に見つけたい人は…中古車提案サービス「ズバット車販売」を使うのがおすすめ!
- 中古車のキャンセルをするのは、基本的に「できない」というのが正解
- ただし契約書や注文書の内容に記載がない、購入時に説明がないという場合には、キャンセルすることも可能
- キャンセルの可否については「契約書・注文書→手続きの進み具合→補償しなければならない金額」の順に、優先度が高くなる
- キャンセル料を取られたくないのであれば、正直なところ販売店に相談するのが一番の近道で、お互いにとって最も損の少ない解決をすることが可能
- またキャンセルをしたくないのであれば、そもそも最初からガリバーの非公開車両が探せる中古車提案サービスを利用するのがオススメ